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嵐は過ぎたが、まだ微妙に体調が戻っていない娘とスーパーに買い物に行った。

そこで今日のおやつを買うことになり、いつも行かないちょっと大きめのスーパーだったため、娘はテンションが上がりまくっていた。

お菓子売り場で、あれにしようか、これにしようか、迷っている。

私はちょっとコーナーを曲がったところのパンのコーナーを見に行くからね、と言って、ちょっとの時間だから戻ってくるまでお菓子コーナーで迷っているだろうと思って、その場を離れた。

ほんのちょっとの時間だ。

それが間違いだった。

すぐお菓子売り場に戻ってきた。のに。

娘がいなくなっているではないか!!

これはヤバい。迷子か、、!と思って、スーパーの中をうろうろうろうろした。

いない。

まさか、、外にでも出て行ったか!?と思い、焦ってスーパーの出入口に向かう。

ふと、そこで、おばあさんに話しかけられた。

「女の子?」

よほど人を探している雰囲気が出ていたみたいだ。

はい、と言うと、「さっき、2階の方にいたのを見かけたけど、、

え、!2階!?

お礼を伝えつつ、心配ですぐそこにあるエスカレーターの方に思わず顔を向けた。

その時の光景が忘れられない。

2階の下りエスカレーターの前で娘セレクトのピンクのトレーナーにちょっと長めの水色のチュールのスカートを着た娘が、少しニコニコしながら、「ママー」と言って立っている。

その手には、お菓子売り場で選んだと思われる、今まで欲しくても買ってもらえなかった大きなペロペロキャンディーを持っていた。

まるで何かのコントみたいに見えた。

ナチュラルにペロペロキャンディーを持って立っている姿が、娘なりのおしゃれをしているものの、ものすごい「子供感」が出ていて、見た瞬間吹き出しそうになったんだ。

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その後、おばあさんにお礼を言って、娘に「心配したよ、何で2階に行っちゃってたの!?」と伝えた。

娘も「ママどこ行っちゃったんだろう、って探してたら、2階かな?って思って」とのことだった。

もうあの光景が焼き付き過ぎて、それ以上はもう私もどうでも良くなり、それより娘がペロペロキャンディーを持っていることがおかしくて仕方なくて。

ペロペロキャンディーを持ったまま、ひとりでエスカレーターを降りてくるその姿が面白すぎて。

初めて文句を言わずにペロペロキャンディーを買ってあげました。

なんでペロペロキャンディーを今まで買うのが嫌だったかというと。

あんなもん、形がかわいいだけで腹の足しにもならないし、
それなりの値段する割には絶対娘は飽きて食べきれない(なめきれない)!と思っていたから。

そして、その結果。

あの白と紫の色のペロペロキャンディー、今も食べきれず、ラップして冷凍庫に入っているけどな。やっぱりな。

これで、娘は勉強しただろうか。

それともまた買って欲しいと言うのだろうか。

結論。ペロペロキャンディーは最後まで食べきれない。