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スイカバー。

夏には食べたくなる美味しいアイス。

あれを考えた方はすごい。

スイカバーを作った人は本当すごい。

チョコの種入りだよ!ただのスイカ味じゃない!

スイカとチョコレートなんて幼き頃に一緒に食べようなんて思ったこともなかったよ!

前置きはさておき、娘の今日のおやつはスイカバー。

娘が自分で選んだのだ。

5歳にとってあのスイカバーというのは結構でかいのではないかと思うが、そこは大好きなのでひたすら黙々と食べていた。

ああ、アイスを食べている時は平和だ。一瞬の静けさの幸せを噛み締めていた。

すると、いきなり娘があとほんの一口のスイカバーを棒に残した状態でパッケージのビニールの上に置いて立ち上がり、私のそばに慌てて寄ってきた。

ベロがキンキンするー!舐めさせて!!

私は頭を傾げた。「舐めさせて?」何を言ってるんだ。私はアイスなど食べていないのに。

私が「舐めさせてって何?」って言うと、娘は体をじたばたさせて、再度こう言った。

「舐めさせて!腕!!

腕?と思いながら、とりあえず私が腕を出すと、娘はすぐ自分の舌を出して、私の腕の内側に舌を当てた

私は小さなベロが腕に当たるくすぐったい感触に堪えきれず、爆笑した。

娘の真剣な顔に、更に笑いが止まらなくなった。

アイスでベロがキンキンに冷えてしまい、私の腕を舐めて暖をとろうとしたのだとわかったから。

そういえば良く私をべたべた触ってきては、「ほかほかー」とか「ママあったかーい」とか言ってくるな、と思い出して。

しかし、まさかベロを人の腕で温めるなんて!

「舐めさせて!!腕!」じゃないよ、もう。何かと思ったわ。はーおかしかった!

その後、残り一口のスイカバーはキンキンが治った娘により最後まで食べられたのだった。

あと一口が無理だった娘、まだまだ子供だなと思った。