_ _

春休みがバタバタと忙しく過ぎていく。

幼稚園関連の係もやっと一段落したと思ったら、5歳娘と私にとって2回目の児童精神科医師との面談日だった。

今回初めて夫も一緒だった。

特に私がすすめて一緒に来た方がとは一度も言わなかったが、どんなところなのか知っておきたいという気持ちが夫にあったようで家族3人での面談となった。

先生とは昨年の夏休みに初めてお会いしたので久しぶりになる。

あの時に私は娘の発達障害を教えていただいたんだもの。

緊張したな。一生忘れられない日だと思う。

あの時より少し緊張度合いが違うと感じた。

先生の顔も知っているし、少し前に療育の体験でも行ったので、発達センターの雰囲気に慣れて来たのもあるかもしれない。

夫も一緒だと少し変な意味でドキドキはしたが。

先生は部屋に入ってきた時から明るかった。

朝方の澄んだ光に照らされた花みたいに明るい笑顔だった。

挨拶が終わると娘の面談。

娘は先生の色々な質問に本当に5歳なのか?と思うようにしっかりこたえていた。

受け答えを聞いているとやっぱり成長が早いタイプなんだなと思う。

私と話す時とはまた違う、ちゃんとよそ行きな雰囲気にびっくりさせられたり。

先生との会話で私のことを娘は意識して「お母さん」と言ったのがまた驚いた。ママと言うところを、先生に話すからか、お母さんと。

先生も娘の話ぶりには感心していたようにも見えた。

娘の面談が終わると娘はサポートの方に遊んでもらい、私達の面談が始まった。

先生に最近困っていることを聞かれたので、メモしたことをお話した。

一度聞いてくださった後は、先生からのいくつかの質問。

これが咄嗟に◯か×かと言われるとなかなか厳しい。△?と思ったりして。そのままお伝えすることとなる。

先生は終始にこやかだった。初めての時は診断が出るまでの質問では厳しい雰囲気をまとっていたので、少し怖かったのだけど、この日はずっとにこやかだった。

今回私がいただいたアドバイスとしては、

まだ気になる部分があっても成長を見守っても大丈夫ということ

イライラして何か言いたくなっても離れて違うことをして気分転換したりして、お互い落ち着いてから話した方が良いこと

言いたいことの5割は我慢してみると良いかも

という感じだった。

5割と聞いて、なかなか難しそうだと笑ってしまったが。

私は今回、自分の性格にも問題があると思うと話した。

完璧主義というか、つい色々な部分が気になってしまうから、もっとまあいっかという部分を増やしたいし、私自身が気をつけていかなくてはいけないと思うと伝えた。

先生もそれは大事ですと言っていた。

何か注意するにも言葉のかけ方がやっぱり大事だとのこと。

これがなかなか現実わかっちゃいるけどって部分だけど、先生に話すことで、より私が気をつけていけると思った。

あと先生の言葉でハッとしたのは、

許された経験がないと他人は許せない、ということと、

緊張するとモジモジ動いて落ち着きがなくなる人もいる、と言う話。

許された経験の話では、ふと私がこうなのも自分自身が親に許された感じがしないまま成長したことも今の私の悩みの原因なのかもなとフッと頭によぎった。

私の育ちからの精神のクセと娘の発達障害、これが絡みあっているのだなと。

緊張するとモジモジする人もいるのは目から鱗だった。そうか、そういう人もいるのだな、と。

夫も少し先生に話をして聞いていただいて、最終的には先生に、夫婦としてはすごく良いバランスですね、みたいなことを言われてしまい、見透かされたような気持ちで少し恥ずかしくなった。

互いにないものを補った夫婦ということなんだろうな。

先生にはたった30分でも色々なことがわかってしまうのだろうな、と感じる。

娘に関しては特に問題なし、基本的に優秀なので大丈夫だと思うという感じだった。

次回も必ずこの時期に来てくださいという切羽詰まった感じではなく、ゆるく半年後以降にという感じだった。

前回の時もそうだったが面談が終わると、あれも言えば良かった、これも伝えたかったとか、少し前からメモしていてもそういう部分が出てくる。

面談を受ける意義を考えると、そうして次回を意識することで自分への戒めにもなることが大きいかなと思った。

娘が自閉症スペクトラムと診断されてからの間、気持ちは大きく落ち込んだり絶望した時もあったけど、今はあの頃より落ち着いたように思う。

娘のことや自分のことも受け入れて、少しずつ前に踏み出せ始めたような、そんな感じ。

次に面談を受ける時には娘も六歳。親子共に穏やかに過ごせていればいいな。