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発達障害児を持つ親御さんに意見が聞きたい。
思いを聞きたい。

(コメントへのお返しに時間がかかるかもしれません、ご了承ください)

私の娘は自閉症スペクトラム(アスペルガー傾向)。穏やかな日も、感情をかき乱される日もある。

こんなコメントがきた。

まじでさんのコメント

こんな無責任が親がこれ程いるとは。

自分の事を優先し子供の事は二の次。
子供が不憫で可哀想過ぎる。

奴隷とか何の躊躇いも無く発することが出来る親が居るなんて。

そんなに嫌なら児童相談所でも行って児童養護施設に行く方が子供の為にもなるはず。

ここまで自分の子供に無責任な親が居ることな驚きで、そしてそれを馴れ合って自己を正当化してる関係は恐怖を覚える

以上。

この記事に対してのコメントである。

いきなりなんだが、私は娘を産む前に一人死産している。

なんの原因もなかった。

常位胎盤早期剥離というもので。

それは突然だった。

ベビーカーもベビー布団も、肌着も水通しして、お腹にいる子に毎日話しかけながら、長いつわりに苦しみながら、子が産まれることを楽しみに出逢える日を楽しみに過ごしていた。

そんな中で突然その日は訪れた。

予定日よりちょうど一ヶ月前。

私も出血多量で死にかけた。

私のお腹の中で息子は死んだ。

48センチだった。

またこのことはいつかちゃんと書こう。書ける時に書こう。

あと5分、10分大学病院に到着するのが遅れていたら、輸血というものがなければ、とっくに私は死んでいたんだ。

奇跡的に私は生きたけど、息子は死んだんだ。

そんな人生だったので、命の大切さは知っているつもりだ。

子供の命が尊いことも、わかっているつもりだ。

そこから懸命に生きて、この世の全てに感謝して、娘を産んだんだ。

だけどそこからが大変だった。

このブログにも葛藤を綴ってきた。

息子が死んだことは書かないで、ずっと赤裸々に書いてきたよ。

娘が愛しいよ。だって生きているんだもの。

娘と一緒に毎日学んでいる。

人生に無駄なんてない。

今、道で通り過ぎる人達にも色々なことがあって、それでも生きているんだって私は知っているから。

人の笑顔の後ろには見せない苦労があるんだってわかるから。

息子からも色々なことを学んだ上に、今の娘の育児がある。

私は娘を愛しているよ。誰より愛しているよ。愛しくて仕方ないよ。

だけど、娘の育児には苦労が尽きない。

綺麗事を並べるのは簡単だよ。

あんな目に遭ったって、娘に対して憎しみが湧いてくる自分が嫌だった。

あんなに子供を失って悲しかったから。それを忘れていないから。

娘に対する自分の感情は「悪」だと思った。

命って重いんだって、生きるってこういうことなんだって知っているから。

綺麗な気持ちだけで子育てできたらどんなだっただろう。

私は葛藤したよ。娘が生まれて、発達障害が頭をちらついてからずっと。

色んな意見があっていいと思う。

だけど私が言いたいのは、どんなに自分に絶望しようとも決して娘に対して「無責任」ではないってこと。

発達障害の子の親になれて、新たな学びをもらっている。

そんな中の感情の一つにしか過ぎない。

経験したことのない人には想像力しかない。

共感性に乏しい人にはわからないかもしれない。

だからはっきり言っておく。

私が「悪」だと思った感情だけで育てているわけじゃないから。

発達障害児の親御さんたちだって、今育児で大変な思いをしている人だって、もがいてもがいてもがいて頑張っている人ばかりだよ。

この記事でも様々な方の悩みに寄り添ってきたつもりだ。

私は自分の経験から、育児している人を追い詰めることを好まない。

頑張っているから辛いのがわかるから。悩まない人は何も初めから悩んだりしないんだよ。

追い詰めたっていいことは何もないんだ。

親自身の精神が少しでも包まれないと何も良い方向には向かわないんだと感じている。

親だって学んでいる。

世の中が綺麗事ばかりになったら私は絶望するだろう。

憎しみも喜びも全て娘と共に。

一本の映画だと思えばいい。

皆それぞれが主人公だよ。

最期は娘と笑いあって死ねるような、そんな映画でありたいって人生を想像している。

どんなに嫌になったって、どんなに沈んだって。

汚い感情を見て見ぬふりをするなんて無理だ。

嘘じゃない気持ちも知っているから、本当に愛しいって思えるんだよ。

その「悪」の部分だけみてもらっても困ると感じる。

育児で頑張っている人達皆ににエールを送る。