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発達障害の子供の説明によく「こだわりが強い」って書いてあるけど、その意味がわからない、具体的には?というのもあるかと思って、ちょっとですが書いてみます。

というのも、自分の子供のそれが「こだわりが強い」に当てはまっているかいないかが判断しにくいし、だいたい「こだわり」なのに、親はこだわりと思っていなかったりして、私も昔は良くわかっていなかったから。

 

発達障害の子供の「こだわりが強い」ってどういう感じなのかというと

例えばうちの娘のこだわりとは、一度頭に入って自分がいいなと思ったら、他人がどんなに事情を説明しても説得しても、自分の意見を通そうとします。

自分の意見意思を通そうとするのも「こだわり」になります。

「●●公園に行きたい」と一度思うと、私が今日は体調が悪いから行けないとなっても、しつこく繰り返して意地でも●●公園に行こうとする、とか。

その際、こちらが高熱であろうが、どんなに辛いと訴えても、なんでわかってくれないのとキレても泣いても、言葉ではごめんね、とか言ったとしても、●●公園にこだわります。

なので、こちらはぶちギレて言うことをきかないか、どんなに体が辛くても●●公園に付き合うようなことになります。

代替案が彼女の心に響いた場合は違います。

人にもよると思いますが、これだ!と思うといきなりコロッと今度はそちらに意見が変わったりします。

でもかなり稀です。今は成長したので、だいぶ変わりましたが、それでも基本的にこだわりが強いし、自分の意見を通そうとする傾向はあります。

小さな頃は、公園から帰る時もどんなにこちらがもう体調が限界で辛いからお願いだから帰ろう、→帰るよ!→置いていくよ!→もう知らない!!
となってもとなっても帰らない時すらあります。

その頑固さに親は体も心もくたくたになります。

こだわりって、この道しか通らないとか、この色の服しか着ないとか、この肌触りは絶対ダメとか、これしか食べられないとか、人混みは避けないと遊べないとか、そういうものの他にも、精神的にこう!と思ったらその意見を頑なに通そうとするということも含まれます。

意見を通すというのに泣き叫んで拒否するということも含まれたり、全く耳に入っていないかのように無表情だったりもあります。

普通に考えてそこまでこだわるか?というくらいまで相手や周りの気持ちに気がつけず、周りにあわせることができず、しつこく頑固というのが特徴のひとつです。

年齢と共に和らいでくることもあります。

うちの娘もそうです。未だにこだわりは強い方だなと感じることは多々ありますが、昔に比べたら、自分の気持ちを例えて説明することでだいぶわかるようにはなりました。

幼稚園や学校でこだわりでの失敗も減りました。

家では一人っ子という環境もあってか、まだ頑固な時や融通がきかない時があります。私とも夫ともぶつかることは減りましたが、私と話していなくても聞こえてくるしつこさ頑なさにイライラさせられたりはします。家では甘えていて特性が出やすいのだと思います。

(娘のこだわりについては、ホロスコープを読めば一目瞭然な部分で女王気質みたいなところ、しつこさ、諦めなさ、我慢できないというのが答えあわせみたいにわかります。そのことは悪い面ばかりではないのですが、身辺自立するまでは親は大変やりにくいです。娘は自分の人生を自分で切り開いていくたくましい女性になるか、そういう伴侶を見つけるのかなと思っています)

我が子が育てにくいと感じた時、それはこだわりの強さからくることが多い気がします。

そのこだわりというのが、ただこだわりという説明では非常にわかりにくくて、うちの子はこだわりとかないわと思われることも多々あるかと思います。

また、幼稚園くらいまでは特に皆自己主張の塊のような存在で、しつこさやこだわりっていう度合いがわかりにくい。

親は自分の子供が発達障害だとはできるなら思いたくない部分もある。

私も勉強してから、娘のあれもこれもこだわりだったんだとわかった。偏食とかもそう。

こだわりの全くない人なんていない。
こだわりがあるから大成する人もいる。だから悪い面ばかりではない。

けど、相手がボロボロで病気だからといっているのに、あまりのしつこさに泣いてお願いしても、自分の意思を通そうとする等ある場合は、障害を疑ってみるのもひとつだと思う。

わかるとちょっと違う。こっちはすり減るけど、ちょっとは違う。

そこまでのこだわりはないほうが親にとっては助かるのだけど、知ることもひとつの選択。

発達障害のこだわりってどんなの?わからない、って人にひとつの参考になるかと思い書いてみました。