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宿題をごまかされて頭にきた、それで私はまたくどくど話した。

諭すこと、確かに正しいかもしれない。

だけど気付いたのは、嘘をつく人には理由がある。

あのごまかしは完全にめんどくさいからというのが背景だったのは間違いないけど。

これからは自我が発達してくる。

もっと嘘に悩むかもしれないと考えた時、果たして上から正論を言うことが正しいのだろうか?と考える。

やっぱり違う。

私は他人にはできても、つい娘には厳しくなりがちなところがある。

それを正さねばならないのだ。

嘘をつく理由、その意味は、

怒られたくない、ばれたらこわい、そういう気持ちが絶対ある。

嘘に嘘を重ねる人には、心を許せる人が誰もいないのかもしれない。

娘がこれから、親の私に心を許して、どんなことでも、どんな嘘でも、それが嘘だったと後からでも告白できるようになるには、

娘のありのままの心を見せられる存在でいるには、結局共感しかないんだなと。

いつも正論を話すことではなく、あなたの横にいるよ、なんでも聞くよ、聞いても責めないよという気持ちが必要なんだと。

いつも叱られるのがわかっていたら、きっと私には話さない。

嘘をつくだろう。

正直に話せるような関係になるには、諭すことも叱ることもいらないんだ。

まず聞こう、まず共感。

くどくど言いたくなっても、娘に嘘を言わせたくないなら逆効果なんだと、そう思った。

正しいことを知っていると、大切な子に教えたくなる。

自分に人としての理想があると、大切だから子に求めてしまう。

でもそれが子供の心を追い詰めるとしたら、良かれと思ってしていたことも、うまくいかなくなるんだ。

娘の心がこれから今まで以上にもっと成長していく、その間、これは嘘だと思うこと、ごまかしたりすることがきっとある。

だけど、なるべくニコニコして聞こう。受けとめよう。

どんな言葉でも受けとめてあげることが、叱られるのが怖い、叱られるのが嫌だという気持ちを緩めることになる。

この人なら本当のことを話しても大丈夫だという信頼感をつくらないと解決しないんだ。

子供を嘘つきにしないために。

娘を嘘つきにしないためには、正面からぶつかることでなく、回り道をすること。

結局それが一番近道なんだなと思った。

母、反省。