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発達障害の人は公の場でもちょっとした言葉をさりげなく流すことができずに、そこにくいついて言い返したりしてケンカになる。

家族でもないのに、ちょっとした言葉に過度に反応して気持ちをぶつける。

娘の場合、例えば小学生男子がかっこつけて幼稚園児を「あれ、ちょっとチビじゃね?」みたいな軽いニュアンスの言葉も、自分に向けられた言葉じゃないのに、「いじめ」だととる。

なんでチビなんて言うのよ!かわいそうじゃない!

確かにその通りかもしれない。

でも、その男子は別に特定の幼稚園児に「この!チビ!!」と言ったわけではない。

完全に過剰に反応して、周りの人が、やだ流さないからケンカになる!とハラハラしてしまう。

正論でも、やたらと正義の名のもとに周りを日常的にハラハラさせる人は本当の正義じゃない。

娘の場合、正義感には溢れているし、真面目だ。ルールとか、傷つけることにとても敏感だ。

それ自体は悪くない。

でも、軽い「チビじゃね」という言葉を全部攻撃だと思うのはどうか。これが娘の障害であり、問題なんだろう。

小馬鹿にしていると受けとると、正論で返す。火に油、まかなくても自然と消せるのに、まいてしまう。

チビ、その言葉の言い方にもよるが、そこには「かわいらしいな、ちっちゃいな、愛らしいな」みたいなニュアンスがあることを教えた。

ちょっとあれチビじゃね?と男子が言った時、そんなのかわいそうじゃない!となるより、声をかけるなら、「そうだね、小さくてかわいいよね」と言うと、その場へのフォローにもなるし、まるくおさまる。

それは、その「チビ」という言葉が流せなくて、どうしても声をかけるなら、になるが。

チビという言葉を聞いた時に、その言葉を別の良い言葉で連想しようと言った。

チビ=かわいらしい、ちいさい、愛らしい

例えば、ちょっとした「お前バカだなあ、、」という言葉にも、そこまで本気でバカにしていなくても、バカとは何事よ!という雰囲気で言い返したりするところが娘にはある。

いつだって本気モード、「バカ」というワードに傷つけられた!とすぐに思う。流せなくて反応してしまう。

バカとかアホとか、愛がこもっている場合もあるし、相手はそんなに本気で言っているわけではないこともあるのだと伝えたんだけど、、実践はまだまだこれからだな。

バカだなあ=しょうもないなあ、しょうがないなあ、おもしろいなあ、変わってるなあ、天然だなあ、等

バカ=攻撃
チビ=攻撃

こう思うと、全部うまくいかないから、その言葉を聞いた時に、別の言葉で表して想像したり置き換えたりしてみてと、教えてみた。

目が合う=攻撃
ちょっとぶつかる=攻撃

こうならないように気をつけたい。

何かにつけて「攻撃」だと受けとる感覚が自分にあるのだと気がつかないといけない。

相手のあることだし、その時の雰囲気を私は知らないけど、「気にするな」といっても「気にしてしまう」、「流せ」と言っても「流せない」なら、娘の頭の発達した部分を使うしかない。

「静かという字は、青が争ってるんだね」とか私にハッとする言葉を言えるのなら、反応ワードにいくつかの連想をつけて、覚えさせ変換させるしかない。

学校のような皆の目がある場所でも、カッとなって言い返してやりあうのは、その言ってきた子と同レベルなんだよ。
そう言ってもなかなか変わらない、何回こういうことがあれば気がすむのよ。

本当にお願いしますよ。とほほ。