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8歳娘、
歴史上の人物で一番好きなのは、竹中反米ではなく、竹中半兵衛だと言う。

何故その人が好きなのか、娘から色々聞きだそうとするのだけど、全然良くわからない。

何か一生懸命言っているのだけど、身体が弱くて?30代で亡くなったということくらいしか私の頭に入ってこない。

ウィキペディアを読もうとすると、突然病にかかったかのように、字が滑って(滑るのは目では?)見えて、これまた全然頭に入らない。

何故こんなに勉強嫌いの歴史を全く知らない母から、「ねこねこ日本史」というアニメと漫画が大好きな歴女娘が生まれたのだろう。

テレビは録画して何度も見、ジュニア版の漫画は本当に大好きで、なまじ記憶力があるから、頭に歴史が入ってしまっていて、8歳なことを考えると末恐ろしい。大人顔負けなのである。

私は全く娘のそれが理解できない。すごいとしか言えない。

それもここ1年くらいで急速に好きになった。

アニメのかわいさおもしろさから入り、4コマ漫画本を読みたいというので集めたのだ。こんなにためになる良い趣味はない。楽しみながら学ぶ。素晴らしいことだ。

その娘が、今知りうる歴史中の人物の中で誰が一番好きなのか?と聞くと、必ず竹中半兵衛さんだと言うのだ。

いつか私もその話で娘と盛り上がることができるかしら。

話変わって、娘は私の下着選びにうるさい。

というか、どこかで何か見たのか、本能か、下着がちょっと恥ずかしいものだという認識があるようで、(あ、私がパンツパンツ言ってきたからか?)、
例えば大型ショッピングセンターの下着売り場の横を通る時、私の目を塞ごうとしたり、なんとも言えない気まずい苦笑い顔で、こちらを見てきたりするのだ。

これなんかどうかな?と私が買おうと指さすものは、ほんのちょっとのレースがついていただけで、なんでそういうのにするの!お出かけするわけじゃないのに!などと言う。

いやまて、お出かけの時下着姿で世間を歩くわけじゃないし!と思うのだけど、その文句を言う姿がかわいくて、こんな小さいのにお主はいったい何を感じているというのか、と頭をわしゃわしゃしたくなるのだ。

その恥じらいたるやすごい。自分を棚にあげてすごい。

ブラジャーのことも、口に出して発音するのが恥ずかしいらしく、よくある略語のブラどころか、「ブ」しか言わないのだ。言えないのか。

それまた、なんともかわいいなと思うので、私まで娘にアピールする時は「ブ、あるよ」と横目でチラッと娘の反応を見たりしてしまい、バシッッ!とやっぱり強烈なハリセンがとんできてしまうのだ。

だって、イオンでもセイユーでもどこかしらに、ブがたくさん売っている場所があり、避けたくても避けられないから仕方ないのだ。

あからさまに見える売り場がそこにあるのに、私としては無視するわけにもいかず、ついいたずら心が出てきてしまい、反射的に「ブ、あるよ」と言ってしまう。

ブがどんなデザインであっても、お前が一番悪趣味だよ、と思う。

しかもそんなに恥ずかしい恥ずかしいと思っていても、いつかはあなたもブするのだから。多分。

ブが嫌になるのだとしたら、それは経験した後のことだと思うから、歳頃になれば人生で一度くらいはブの道を通るのではないかな、と思うのよ。

いつかはブのことで、娘と盛り上がって話せるようになるかしら。

なんかそんなこんなでブ、ブ、と家でも外でも言っていると、オナラのような気がしてきた。

なんとかいつか、せめて「ラ」まではたどり着いてほしい。

まあ、私たちだけの秘密の暗号みたいで楽しいから、「ブ」だけでも良いのだけどさ。
お互いがちゃんと通じていて、「それ」だとわかっていることが一番大切だもんね。

(あのー、これたかだかブラジャーの話ですよね?)

余談だけど、たまたまネットでブの広告が目に入ってきて、その画像の下に「タニマドンナ」と書いてあったのだけど、初見、「ダニマドンナ」に見えてしまい、自分の持つ視る感覚にびっくりしてしまった。鳥肌!

関係者の皆さまには大変申し訳ないです。

しかもそのディープインパクトで、タニにひかれて入ってみたら、さんまさんが宣伝されていたみたいで、重ね重ね申し訳ない気持ちになったのだった。

タニマドンナとダニマドンナじゃえらい違いだ。
私はダニの方だと思った。