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ホロスコープの出生図の月、精神や心、無意識の自分の姿なんかも表すと思うのですが、よくホロスコープの太陽は父親を表し、月は母親を表すなんていうのですよ。

あと、太陽は夫、月は妻とか。

まあ、それぞれの天体にものすごい量の意味があるわけで、なので占星術は答え合わせのようになると思っているのですけど、も。

その月が母親を表すっていうのに、私は自分の出生図を出してから本当に疑問で。

というのも、私のホロスコープは月頂点のグランドセクスタイルっていうもので、万人に一人等と言われるくらい(例えですので実際はわかりません)珍しい配置なんです。形は六芒星です。

これが出生図に出てくると運命がもう決まっているとか言われるような配置。

この複合アスペクト自体の検証ってほとんど見当たらないっていうか、それだけ目にするのが占い師の人も少ないのだと思うけれど、私の場合その頂点が月なんですよね。

月イコール母親と読んだとすると、うちの母はさぞかし人のできたというか、滅多にいないような鏡のような母と思ってしまうと思うんだけど、私は幼少時母親には愛情をかけてもらえなかった人なのです。

母にもはっきり妹派だと言われたこともあるし、実際にそう思って人に頼ることのできない人格になってしまった。

自分の今までの成人までを振り返って、月が母親という説には私は大いに疑問を持っています。

ハウスで言うと、10ハウスが社会とか父親、4ハウスが家庭のことや心の拠り所みたいな根っこの部分、母親等を表すのですが、そこまで見て初めて少し納得できます。

私の月は10ハウスにあり、4ハウスは土星(試練を与える厳しい先生みたいな星)なんです。

要するに私の月だけ見ると勘違いしてしまうかもしれないけど、4ハウス(家庭)は試練なんです私にとって。なので、母に甘えられなかった、家族に甘えられなかったという星読みは当たっています。

10ハウスの月頂点のグランドセクスタイルですので、10ハウスの父親と読んだ場合は理由は割愛しますが頷ける部分もあります。

月をそのまま母親として読むと、ハードアスペクト(凶角)があった場合、安易に母親がひどかったとかそういう風には私は読みたくないです。

母親の影響が子供に大きいことはもちろん認めますが、娘は月が絡んだハードアスペクトを出生図に持っていてこれまで感じたことは、夜泣きや過敏な性質などは私が教える前からもともと持って生まれていて、その結果母親の対応が難しくハードなものになるっていう風に、実際私が感じているからです。

多分私が躾をせずにいい子いい子で何でも野放しにしていても世間の方々からハードに斬られると思います。

月の年齢域は7歳までです。

私の7歳までを考えるとおそらく育てやすい子供だったと思います。夜泣きもない、変なこだわりもない、っていう感じでしたから。

娘は月が絡んだTスクエアというハードアスペクトを持っていますが、夜泣き、人見知り場所見知り、頑固、こだわり等、私の影響以前に持って生まれたものはさすがハードという感じがしました。

最初から母親ありきの月の凶角ではない、やはり月は母親とばかり安易に読むのは危険だなと思います。

母親との関係がこうだったでしょう?強烈な母だったでしょう?だからあなたがこうなったのよ、ではなく、その背景を考えてみる必要があります。

年齢域関わらず太陽と月(他にもありますが)というのはホロスコープではその方を表す重要な天体だと感じます。

私は発達障害を勉強してから、占星術に出会って良かったと思っています。

経験して初めてわかってくることってありますものね。母親ならではの苦労、発達障害の子供を育てる苦労、私にはわかります。

ホロスコープから発達障害を診断できないと書きました。それはその通りです。性格の傾向は読むことはできます。

安易に性格を母のせいにしてしまうのは簡単です。

それで納得して気分が良い人もいるかもしれないけど、本当の自分の月の意味を理解しないと前には進めないのではないか、そんな風に思っています。

逆に認めることができる人って逃げないので強いと感じます。

ハードを持っている人はそれを受け入れた時にぐんと伸びます。その方の強みにもなるのです。ハードであるということは強調されている個性でもあるのですから、悪い面ばかりでないのです。

少しそれましたが、私は基本的にはホロスコープの出生図の月を母親とすぐイコールで考えずに、あくまでも精神とか心、素のままの自分、無意識の時に出てくる自分の性質というような意味で読むことにしています。