北風が冷たい。そんな日も元気に公園に向かう。今シーズン初めての手袋を母子でつけて、手をつないで歩く。
北風は冷たいが、日向の道は暖かく、光に照らされる娘のほっぺがまあるく輝いている。
私の顔を見上げて、にこっと笑う娘。
娘「いいなあ~、お母さんの手袋、私もいつかつけたいなあ、」
私「じゃあ、交換してみる?」
娘「ううん、今はいいの、私が、ウーン、10歳くらいになったら、いっしょにつけようね~!」
きゅん。
かわいいこと言うな~とほっこり。
思わず抱っこして、ぎゅーってした。
娘「それでお母さんが、2歳になったら、この手袋貸してあげるね!」
と、自分の手袋を見せながら言った。
「ありがとう、お母さんが2歳なったら、この手袋貸してね」
なんだか心がほっこりして笑ったと同時に、老いた自分が、娘の手袋をつけるところを想像して、ほろ苦いような、切ないような、そんな気持ちになった。
この後、落ち葉をたくさん集めたり、ジャングルジムで遊んだ。