公園に行くと砂場に大きな池が作ってあった。
誰かが一生懸命水がしみこないように周りから固めて作ったのだろうな、と思った。公園には誰もいなくて、私と娘はしばらくブランコなどで遊んだ後、その砂場の池で遊ばせてもらうことにした。
ブランコの近くの木の下に小さなオレンジの実がたくさん落ちていたので、娘と見つけては拾って、その池に落としてみた。沈む実もあれば、浮かぶ実もある。娘は不思議そうにしている。
その内、娘は近くに落ちていた木の枝で、その池を混ぜ始めた。シチューを作っていると言って。
私は公園の落ち葉や雑草を拾って、娘にちぎって入れよう!と提案して、細かくちぎったりして入れ始めた。なんだか本当に料理をしている気分で楽しかったようだ。夢中でちぎっては入れている。そして、混ぜる。
「もっとミント取ってきて」私に指示が入る。娘よ、なぜミントなんだ、、、よくわからないがミントと呼ばれる草を取ってきた。
そして私は砂場の近くにあるザラメのような砂利みたいな砂を掴んで持ってきて、そのシチューの上から、ザーっと落として入れてみた。泥水に入るとき、言葉で表現できないパラパラともポツポツともジャラーとも違う音がして、なんとも耳障り良く楽しい気分になる。
娘は今度はそれをベーキングパウダーと言った。なぜシチューにベーキングパウダー、、。
好きな音だったようで、もっともっとと言って、ベーキングパウダーを繰り返し入れて砂場でのシチュー作り、楽しんだ。
次の日、よほどこのシチュー作りが楽しかったと思われる娘が、昨日のシチューはどうなったか見に行こうと言ったので、誰かがあの後別の遊びしているかもしれないし、雨で壊れているかもしれないよ?と言うと、わかった、なくても大丈夫、と言うので、幼稚園の帰りに見に行ったら、こんな感じになっていた。
水は流石に吸い込まれたけど、残っていた。たくさん混ぜたんだね。
砂場での遊び、汚れて嫌になる時もあるけど、私も童心に帰れて楽しい。