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先日、娘を幼稚園に迎えに行った時の話。

いつもなら、名前を呼ばれてハイ!と元気よく返事をするのに、その日はめちゃくちゃ元気がない。

少し咳が出るため、しているマスクの下の口はもごついた感じ。

先生がサヨウナラ!と声をかけてもいつものサヨウナラ!が出ない。

いや、出ているが、なんかものすごく小さな声。聞こえるか、聞こえないかギリギリの感じ。

うつむいた顔。

え?どうしたの?何があったの?心配になる私。

思わず先生と顔を見合わせ、どうしたのか聞いてみた。

すると、なんとか顔をあげて、いつもより小さめの声で説明し始めた。

耳をすます。

誰かと喧嘩したとかそういうことか、具合が悪いのかとか、そんなことを考えていた。

違った。

「あのね、給食の時に出た野菜が飲み込めなくて、ずっと口の中にあるの、だからこんな声になっちゃうんだ」

聞いた瞬間、驚きと共に、爆笑してしまった。

なんと!!!

娘は給食の野菜を飲み込めなくて、給食からおそらく1時間半くらい経っているのに、その間ずっと口の中に野菜を入れていたというのだ!

想像してみて再度笑った。

給食後の歯磨き、、野菜を入れたまま。

給食後のトイレ、、野菜を入れたまま。

給食後の遊び、、野菜を入れたまま。

帰りの歌や挨拶、、野菜を入れたまま。

マスクの下の野菜、、、何が入っているの!?

笑いながら先生とさようならした後、マスクをとって口を開けさせると、、、。

そこには何か青菜の茎というか、頑張ってかんでかんでかんだけれども飲み込めなかった黄緑色の繊維が集合して塊になったものがたくさん口の中に入っていた。

もう、パサパサ、、と音がしそうなそれを爆笑しながらティッシュに入れた。

娘は口にあったものを出せて、声の大きさが元に戻った!

あー、笑わせてもらった。

娘の苦難の1時間半をカメラでのぞきたかった。

何とも娘らしいエピソードだと思った。いじらしいというか、変なところで真面目なのかな。

水で飲み込むこともできず、捨てることも思いつかず、先生にも言わず、野菜の繊維が口から出てしまいそうだから、もごもご小さな声になっていた娘。

面白すぎると思った。私なら1時間半も我慢できない。

4歳って素直だな。馬鹿だな。かわいいな。