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冴えない日ってあるよな。私の今日はそれだった。

朝から冷たすぎる雨。やっとの思いで買った基礎化粧品。

天気も悪いし、寒いけど、新しい基礎化粧品を使うと、それが肌にあっていると、なんでこんな幸せな気持ちになるんだろう。

ああ、優雅だ。

そんな時、娘が言った。

「私も使ってみたよ」

ぎゃーーー!

それは一瞬の出来事。
私が至福と思っていた時間に、娘は静かに私がやるように、手の甲にクリームを、ものすごい量のクリームを、チューブから出してしまっていた!

私は大事なクリームだったので、ケチケチと余分な量出さないで使っていたのに。
私にとっては高級なものなのに!!
私が使うとして、20日分くらいは軽く出しているし!

娘は私の真似がしたかったらしい。悪気はないよね、わかるよ、、
だけど、瞬発的に怒鳴った。

怒鳴ってしまった、久々に。許せない!って思った。
怒鳴ったら、娘はごめんなさいと泣いた。

チューブに戻そうとしたが、戻らないタイプのやつで、私はその小さな手の甲に乗ったクリームをダメ元でラップに包んだ。

しばらく怒りがおさまらない。

またしばらくしたら、私は涙が止まらなくなった。
朝からこの様である。

たかが、何千円でこんなに怒れる自分が嫌だ。
お金がたくさんある人なら、とても優しい人なら、いいよいいよ、なんて言えるのかもしれない。

でも、大事にしてたのがばかばかしくなるくらい出していたので、本当にちまちま使っている自分が悲しくて、悔しくてみじめでしょうがなかった。

その後、持ち直しても、抱っこしていた娘が突然立ち上がり、眼球に肩が直撃して、しばらく目が開けられなかったり、、なんか冴えない日だった。

怒鳴ったのは久しぶりだ。

3歳になる前が一番怒鳴っていたかもしれない。
2歳半過ぎに少し落ち着いた?というイヤイヤが、反抗になってしかも頑固になって、パワーアップして、3歳になれば楽になるんじゃないのか!?と失望するくらい、ひどかった。ごめんよ、娘、私はダメ母だよ。

怒鳴っても、どんなに疲れていても、ちょっとほっこりする、私の癒しは、娘のパンツである。

パンツと言うより、ぱんつ、ぱんつというより、ぱんちゅと言いたくなるような、あれである。

サイズ100のそれは、まだとってもチマッとしていて、小さくて。なんだか得体の知れないカラフルな模様が書いてあり。たたんでいると、まだお尻小さくてかわいいな、、、と、なんとも幸せなんだ。

あのぷるりとしたお尻が小さなパンツに包まれているって、なんてかわいいのだ。

至福の時間を壊されても、至福の時間を与えてくれる。

明日もぎゅっと抱き締めよう、そう思った。

旦那が夜帰ってきて、なんか郵便受けに来てたよーと、私に渡した。
それは、朝、私がたくさん出されて怒ったクリームのブランドの、化粧水のサンプルが当選して、届いていたのだった!

クリームじゃなかったけど、こんなミラクルあるか!?
嘘みたいなホントの話。

冴えないんだか、冴えてるんだか。