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子育てする時に出会った情報、叱らない育児

その響きに驚いた。なんでも許容するのかと、そんなことで大丈夫かと思った自分がいた。

たまたま子育てに悩んでいた時期に出会った尊敬する保育士さんのブログで、その言葉を勉強した時。

そこにあるのは、きちんと大人がイニシアチブを握り、叱るべき場所ではきっぱり叱ることをした上で、なるべく叱る必要のない育児をしよう、そのために子供との信頼関係を持てる育て方をして、子供をかわいく育ててしまえば、叱る必要がなくなるよ=叱らない育児=叱らなくても大丈夫な育児、という自分なりの印象を持った。

そう、叱らない育児は、何もかも許して、全然叱らない育児ではないのだ。

なるほど、叱らなくても大丈夫なように育てようね、ということだったのだと妙に腑に落ちたのを覚えている。

叱らない育児は、言葉に大変インパクトがあったために、たまにその言葉のみが独り歩きして、叱らない育児やっているから~と、本質を勘違いする人もいるのではないかと思っていたら、知人の知り合いにもいたそうだ。

まだ1歳代だけれど、グループでお店でランチをした際に、一人の子供が食事をするテーブルの上に登るのだそうだ。もちろん皆ママたちは降ろそうとする。しかし、その子供のママはどんなに非難を浴びても、一切叱らないのだそうだ。食べる場所だからと周りが言っても、全然平気な顔をしていたらしい。その後周囲から浮いたとか。

そりゃそうだよね。これは完全に叱らないといけない場面ではないか。注意しないといけないところで放置しては周りが迷惑なだけ。

マナーは親が子供に教えないといけない。危険は親が教えないといけない。迷惑行為は親が子供に教えないといけない。

赤ちゃんは生きていくためのマナーや、危険や、迷惑という概念を持ち合わせてはいない。何度でも何度でも、一度でわからなくても、親が教えていかなければならない。それは叱らない育児がどうこうではないのだ。

子供が赤信号を渡りたいと言ったら、いいよと言って渡らせてあげるのか?子供が土足で家に上がるのを、いいよと言って許すのか?周りが皆迷惑だとわかることをしていても、叱らずに許すのが良いことなのか?その子のためになっているのか?

叱らない育児ってそういうことではないと思う。むしろ親が一貫した態度で、揺るがないで叱り、教え続けることは絶対必要だと思う。

叱らない育児をしたいと思ったら、言葉だけでなく、きちんと本質を調べて理解する必要がある。

私は自分にはできることだけ取り入れていこうと思ったので、そういう型にはまった〇〇育児みたいなのはできていないし、何かを志してそれに向かって信念を貫くのはすごいことだとは思うが、間違って貫こうとすると親も子も苦しいだけになって悲しいなと感じた。

極端な例で書いてしまったが、親は正しい場面では叱ることを恐れてはいけないと思う。必要な場面ではきちんと叱ってあげる。それも愛情だろうと思うのだ。