幼稚園年少2学期が終わった。2学期というのはすごいな、、。運動会に秋の遠足、お遊戯会。盛りだくさん。
初めてのお遊戯会については、また今度書けたらと思うが、ひとまず2学期の終業式を無事に迎えられてホッとしています。
初めて幼稚園に行く時は不安でいっぱいだった。娘も私も。
いつの間にか成長して、幼稚園という場所について聞くと、楽しい!と。皆で遊んだり、お歌を歌ったりして楽しいところだよ、と。
ああ、思い出す。入園前の初めての幼稚園の説明会の時、一時保育をした時のことを。
母の帰りを待つ娘を。不安げで泣きそうな顔、ガラス越しにつっ立ったままの娘。あの、「ママ、早く迎えに来て、ママ、どこ?」みたいな目。小さな体。あのシルエット。
まだ1年も経っていないというのに、こんなにたくましく成長して。幼稚園って楽しいところだよ!って言えるようになったんだな。
終業式の後、迎えに行くと、そこにはお迎えのママ達の長蛇の列。いつものママ友との会話や、普段園バス利用のママと久しぶりと挨拶したりしていたら、あっという間に自分の番が来る。
うちのクラスは、終業式特別バージョンで担任と副担任の先生が並んで、お迎えのママの順番ごとに子を呼び、いつもはサヨウナラの挨拶とハイタッチなのだが、今日はハグ(軽く抱きしめる)の挨拶だった。
こういう時、いろんな子がいて面白い。
人懐っこく満面の笑みで先生に抱きつく子、ぼーっとしていてなんとなく抱きしめ返す子。
うちの娘の番が来た。どんな反応をするのか興味深く見ていると…。
娘、先生の前で、なんと直立不動!棒立ち中の棒立ち!!
か、顔は…?恐る恐る覗き込むと、うーん、何とも言えない顔をしている。困ったような、薄目のような…。
この顔、どこかで見たことがある!覚えている!
そう、それは運動会のかけっこの時。
年少は担任の先生がゴールにいて、手を広げて待っているのだ。先生に向かって走り、最後は頑張ったね!と抱き締めてもらえる!
しかし、うちの娘はスタートして初めは含み笑いで走っていたのに、だんだんゴールに近づくにつれて少し目を困ったように細めて、苦手な食べ物でも食べないといけない時のような表情で先生に近づき、ゴールしたのであった。
ゴールで抱き締められた時も、照れるような、困ったような、自分ではどうリアクションを返したらいいかわからない、みたいな顔に私には見えた。娘はあの時も自分から先生にハグを返さなかった(返せなかった)。
あの時と同じ表情。
棒立ちの娘に、先生は普通に笑ってハグしてくれた。
娘はまた先生へは腕をまわすことなくハグされてサヨウナラをし、二学期を終えた。
なんだか娘らしい。なんとも娘らしい。
先生からしてみたら、なついていて、先生に抱き締められて嬉しい!っていう笑顔の子の方がかわいく思えるだろうな、なんて思いながら。でもいかにも娘らしいと私は思った。
帰り道、娘に思わず笑って話しかけた。先生に抱き締められた時、立ったままだったねって。
娘は「だってー、なんか恥ずかしいんだもん、私ママがいいんだもん」と。そっかーと答えながら、内心むふふ、かわいいこと言うなーと思った。
やっぱり警戒心が強いんだ。これは赤ちゃんの頃からだ。人見知り、ママ依存が激しかった。あんなに私はそれが苦しくて重くて嫌だったこともあったのにな。そんな時を経ても尚、娘は私のことが大好きでいてくれているんだな。
担任の先生を見つけると、すかざず大声で名前を呼んで手を振ったりはするが、2学期を終わっても、スーっと心を許すまではいかないのだな。なんかいじらしいところがある。
そんな娘が私は今かわいく思えて仕方ない。娘の一途な想いには感謝だ。
そりゃ、私もママより先生がイイ!とか言われたらちょっとショックだ。まあ、なんでハグくらいさりげなく返せないんだ、とは思ったりもするけど。そんな不器用な娘が娘らしくてかわいいと思えるのは幸せなことだ。
家でも、抱き締められるのはママがいいんだー、ママかーパパがいいんだ。先生はまだちょっと恥ずかしいの、だからあんな風になっちゃうんだー、と言ってくるので、「そっかー、○○はかわいいねー」と言いながらたくさん抱き締めました。まだまだ抱っこが大好きです。
この分だと3学期もあっという間に過ぎて、すぐ謝恩会がきて、あっという間に年中さんになるんだなと。
体もどんどん大きくなって、今まだ少し丸みを帯びたほっぺももっとシュッとして、抱き心地もすぐ変わっていってしまうんだな、とちょっと切なくなりました。
今を大切に、かわいいと思える時は特に大切に過ごしたいと思った。いつもこんな風に穏やかな気持ちなら良いのだけど、そんな日ばかりじゃないから。
ちょっとくらいマイナスの波がきたって揺るがないくらいのあったかい時間を、過ごせる時に記憶に残していくこと。
冬休み、穏やかに過ごせたらいいな。