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5歳娘の顔をふとじーっと見てしまっている自分がいる。

娘は別に私のことなど見ていない。

何かに夢中になっていたり、テレビを見ていたり、食べていたり、寝ていたり。

でも、ふと黙ってずーっと観察している時がある。

こんなにただ眺めていて飽きないものって今までなかったかも。

ただ見ているだけなのに。

斜め上から見た頬の丸みとか、まだ小さな首から肩のライン。

何か踊っている時に大人の背丈から見た時のお尻の形。

もぐもぐ食べている時の口の動き。

にこっと笑った時の目尻。

顔にほんのり生えてきた産毛。眉毛の毛の生え方。

まだふっくらしている手の甲。

一生懸命背伸びしている時の足。

ぐっすり寝ている時の真正面顔。

飽きないなあと思う。かわいいなあと思う。

ついつい目がいってしまう、観察してしまう。

どんな風にって言い表すのが難しいんだけど、これだけじっくり見ていたいと思うものは他にない。

これが愛しいってことなんだろうかって思う。

そう思えるようになったことが幸せだと気付く。