初めから成功する子育てなんて。
もしあるのなら、羨ましい話だし、単純にすごい。
野球だってそうだろ。プロですら、「相手がいれば」良くて3割4割しか打てないんだよ。
子育てで最初から10割なんて絶対ない。
自分一人ならあり得るかもしれない。でもそれは子育てとは言わない。
子育ては、自分以外に命をかけて向き合わなければならない相手がいる。
その相手がいることが前提で、ルールもわからず、目を離すと死んでしまう、気に入らないと泣き叫ぶ、その相手の投げるどんな球も24時間自分自身がどんな時でも必ず打てと言われるのが、我々母か。
そんな無茶苦茶なことあるかよ。
故意の大間違いを避け、一生懸命もがいて努力しているならば、失敗してもいいじゃないか。
最初から完璧なんて育児の天才だけなんだし。
ただ、反省しなかったり、ピッチャーも自分と同じ人間なんだとわからないと駄目だよ。
打てなかった球をどうやって打てるようになるか、その努力の気持ちを忘れたらいけないけれど。
いつもどこかで、自分がその小さなピッチャーにとって、最高のバッターであろうとすることだ。
子供を産むなら、どんな子供でも親は10割打って当たり前だろ、それ以外は失格だ、みたいな風潮おかしいわ。
一緒に成長していこうとする気持ち、向き合う努力、それがあれば良いはずだ。
そういう言葉に傷つく必要なんて全くない。