朝、5歳娘が起きてくると一番に気になること。
それは、今日の機嫌がどうかということ。
自分で自然と起きてきて、「おはよー」と自分から言えれば、ちょっとホッとする。
それが例え、小さな声でも寝ぼけていても。
そういう日は割とスムーズなのだ。
だけど、
まず自分で起きられずに寝ていて、呼んでも揺すっても揺すっても起きない。
これはちょっと危険。
もしも、起こせたとしても、大人でもあるように寝起きが悪いタイミングだと荒れる。
ぐずぐずして、朝の支度もなかなか進まない。
しかも機嫌がイマイチになるのでとにかく手がかかる。
一番厄介なのは、自分で起きられても、起こされても、こっちは何もしていないのに妙な文句をつけてくる時。
この辺、一番アスペルガー的と言えるのかもしれない。
本当になんでそんなことを今言われなきゃいけないの?ということを、超不機嫌に言ってくる。
例、なんでパジャマにこんなシワがてきているの!何度やっても戻らない、膨らんでる!とか。
こういう時はもう朝から何度か耐えたとしても、だんだんこっちも嫌になってきて、バトルが始まる。
そんな朝じゃないことをひたすら願ってここまで来ている。
多分これからも変わらないだろう。
ほとんどなくなったが、5歳の今でもたまにこのイヤーな朝がやってくる。
この朝一番でその日の体調や機嫌をだいたい察することができる。
今朝は寝ぼけながらもスムーズに自分から起きてきた。
今思うに、娘にとっての睡眠は、私もそうだけれど、やっぱりなくてはならないものだということだ。
特別な日にもガチガチにするのは逆にイライラするので、まあいっかでゆるゆるにしているけれど、
生活リズムが狂って睡眠時間が短かった日は明らかに機嫌が悪い。
健常児でもおそらくそうだろうと思うので、発達障害児なら尚更だと思う。
機嫌が良くなったとしても、すぐ電池が切れるように悪い方にいってしまう。
これはこの5年の間に感じたことだ。
夜泣きや細切れ睡眠には随分苦しめられた私だが、娘のように発達障害児の場合、睡眠が特に必要なのに、脳の特性のせいで深く眠れないというのがあると思う。
親も本当に辛いし、もちろんそんな状態で日中機嫌よく上手く我慢して過ごすなんて、娘にとって無理だったんだろうと思う。
1歳2歳3歳でも、とにかく細切れ睡眠になりやすい子には小児でも飲める、脳の発達も妨げることのない安全な睡眠薬みたいなものを気軽に処方して、少しでも過ごしやすくする対策ができるようになったらいいのになあと思う。
そんな娘は今朝は普通に起きてきたが、朝食を食べる前に突然こんなことを話してきた。
「私が大人になって、結婚して、子供ができて、その子供がまた大人になって、私がおばあちゃんになったら、、、いったいどうなっちゃうんだろう?」
むむ、朝からいきなり随分難しいことを考えているなと思いながら、
「ママにも子供の頃や若い頃があってだんだん歳をとったように、○○○も成長して、大人になって、ゆっくりおばあちゃんになっていくんじゃない?」って返した。
娘はふーん、という感じで、納得まではいかないけど、漠然と察したかも?、みたいな顔をして、朝ごはんの続きを食べ始めた。
その頃には私はもちろんこの世にいない。
だけどきっといつまでも娘の幸せを願っているんだろうと思った。