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11月に雪なんて。

私が生まれてからは経験がないことだ。

まさかまさか本当に雪が降るなんて。

昨日から娘は「明日本当に雪降るの?楽しみすぎるー」とずっと言っていたが。

朝起きて本当に雪が降っていて大喜び!

「雪、きたーーって感じだね!超嬉しい!!」と、窓の外を嬉しそうに眺めていた。

幼稚園へは雪を堪能しながら行きたいとのことで、ゆっくり向かった。

雪ががんがん降る中、娘は傘をさしてニコニコしている。

寒いけれど、きらきらした瞳で景色を見ている。

「、、、、きれーい、、、」

「雪って楽しい!」

きゃはははは!!

娘は喜びの反応も大きいタイプで(私もだが)、ちょっとわざとじゃないの?っていうくらい甲高い声できゃきゃきゃ!!!と笑う。

しばらく雪に圧倒されて観察した後、娘からその笑いが出た。

いかにも子供らしく、聞いているとこっちまで思わず笑ってしまう。

しばらく歩いていると、娘が立ち止まって、行く道のずっと先を見ながらポツっと言った。

生まれてきて良かった、、、!

そんなに!

やっぱり雪って特別なんだな!

去年も雪の中を幼稚園に向かったことがあったけど、普段雪があまり降らないところに住んでいると、特別感が半端ないんだな。

娘にとっては空からのプレゼントみたいなものなんだろうなと思った。

私も雪が降ると今でもすごいなあと思うけれど、歳を重ねるうちに、何度か経験していくうちに、新鮮さはどんどん失われていく。

ふと、雪と聞くだけで、寒いし濡れるし、大人になるとわかる、いつもと違う色々と面倒なことが頭によぎったりして。

だけどそんな私の前で、娘が心の底から感動しているのがわかる時、心が潤うのを感じる。

雪が降って良かったなあ、娘と元気にこの道を歩けて良かったなあと思うんだ。

娘ときゃっきゃ言いながら、楽しく幼稚園へ行くことができた。