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平成から令和へ、時代を感じますな。
娘にとっては平成に生まれ、初めて元号が変わったわけである。
私は昭和な人間なので、平成に変わった時は一時代終わったんだなあと思ったけれど、あまりよく覚えていなかったりしたが、今回は大人も大人なので、ああこれで自分は昭和平成令和と3時代を生きたんだなと思った。


そして3時代を生きたと思う時思い出すのは祖母のこと。
長生きのお年寄りの方々。

うちの祖母もそうだったけれど、年を重ねると結構その元号を何度もまたいで生きていることは勲章のようなもののようで、ばあちゃんはよく私に大正昭和平成を生き、って言っていた気がするんだ。

昭和が長かったことを考えると、あの物のなく貧しく戦争や医療もそこまで発達していなかった時代を生き抜いたということは、物質的に豊かになった私たちよりも感慨深いことだったのではないかと想像する。
時代が変わって家族が亡くなって自分ひとりになっても毎日を懸命に生きて、日常をおくれているということが本当に嬉しく、有り難く、誇りに思う、そのような表情だったと思う。その横顔を忘れない。

平成最後に何をしていたか、私は連休はまた春休みに戻ったようで、子供サービスを考える日々が続いている。
なんとなく年末の大掃除気分だったのか昨日は片付けや掃除、今日も目覚めてすぐ掃除していた。

娘は皇室というものの意味をまだよくわかっていない。私が知っている範囲で説明してみても、多分よくわかっていない。

娘なりにすごい方だと思ったのかテレビに向かって膝をついて頭を下げていた。
まだ7歳の娘はこれからいくつの元号を生きるだろう。そんなことを思いながら娘の横顔を見ていた。

夜、娘はいやにご機嫌だった。
私がもう寝ようとダラダラ横になっていると、トイレに向かって娘がルンルンで鼻歌を歌いながら通り過ぎた。

そしてトイレから、熱唱が聞こえてきたのだ。

なんとかえさにーありつきたーいーーー 
このくちばしがー もっとながけーればぁー
あのえさがもっとこっちにくーれーばぁーー

かーらーすーは かーんがえるぅーーーー
かーらーすーは かーんがえるぅーーーー
か ん が え る!

思わず爆笑した。結構な抑揚あり。トイレは娘のステージかと思うくらいの熱唱。

ものすごいノリノリ加減。

トイレの中で普段歌わないのに、なんで今日、平成最後の寝る前にこんな歌を熱唱しているのだ。
「カラスは考える」いや「考えるカラス」というようなタイトルの教育テレビでやっていた歌じゃないか。

あんた、、幸せな子だね、、と、ちびまる子ちゃんのお母さんみたいな口調で思わず言いたくなったのだった。