
入園式がいよいよ迫ってきた。
長かった。
正直大変だった。
つらかった。
長かった。
今はおさまってきたが、イヤイヤ期反抗期がきてからの私は娘となるべく離れていたかった。
当時、このままずっと幼稚園に入れないで一緒にいたい、というママもいることを知った時は衝撃だった。
同じ子育てとは思えなかった。
気持ちに余裕が少しずつできてきたのは、ここにも書いたように、3歳半くらいから、、、。
5月後半生まれのため、道のりは長かった。ひたすら、待っていた。
幾難乗り越えて、いざ預けるとなると、やっぱり少し寂しい。いや、かなり寂しい。
どんなに体調がつらくても、ずっとずっと一緒にいたのだもの。
たくさん怒ったけど、イライラしたけど、ずっとずっと抱き締めてきたんだもの。
腹を抱えて笑ったこともあったし、心から幸せって思える時もあった。
生まれてからずっと、大事に大事に。
一生懸命に。
だけど、
やっぱり娘はおしゃべりで、それに畳み掛けるように私にあれして、これしてを要求してきていた。次から次に、、。
ひとりだと目が回りそうなくらい。
そしてイライラしながら思う。
やっぱりひとりになりたい。
あんまりしつこくうるさく指示してくるので、ついに、、イライラして叱ってしまった。
私はこれ以上叱らないためにも、タイマーを10分セットし、(タイマー良いからいつかオススメ記事書く)
ママはこれが鳴るまで休憩するから、静かに遊んでいて、と、ひとり遊びが不得意な娘に伝えた。
、、、
、、、
しばらくソファーに横になって、静かに過ごすうち、なんだか、遠くて近いような、娘の生まれてからのことを思い出していた。
いっぱいいっぱいだった自分、
今よりもっと冷静じゃないくらいイライラした自分、
睡眠時間が欲しくて欲しくてたまらなかった日々、
授乳していた時の苦労、
断乳した時の悲鳴みたいな叫びに胸がぎゅっとつかまれるくらい切なかったこと、
抱っこ紐による肩こり腰痛、
初めて笑った時、
目があった時、
寝返りした時、
初めてママと言葉を話した時、
初めて立った時、
一歩一歩ゆっくり歩き出した時、
あのやわらかい産毛をさわっていた時、
いまや懐かしいオムツ替え、
抱っこ、と言って腕を開くしぐさ、、。
イライラした気持ちがスッと落ち着いた頃、私は自然と口を開いて、まだタイマーが鳴らないのに、娘に言った。
「(生まれてから)今まで、本当に、ありがとう、、、楽しかったよ、」
楽しかった、と言った途端、後から後から涙が溢れ出てきた。
娘を抱き締めた。
これは始まりなんだ。
幼稚園に行くこと、また試練の始まりかもしれない。
だけど、ここまでたどり着いたことが、すごく胸に迫ってくる。感謝と寂しさと切なさと愛情がこみ上げてくる。
娘は涙が止まらない私を見て、ティッシュを取りに行く。
そして、ティッシュをくれた時、タイマーがピピピピと鳴った。
娘は私に言った。
「私、ママが静かにしてて、って言ったから、ひとりで静かにして遊んでたんだよ?すごい?頑張った?」
、、、。
3歳にはまだママの涙の本当の意味が伝わっていなかった。。
うん、頑張ったね、時間くれてありがとう、と言って、また抱き締めたのであった。