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昨年3歳だった娘と花見にいった時は、本当に寿命が縮まった。

昨年の花見の話はこちら。
「花見に行って、3歳娘が迷子になった日。」

4歳もあと2ヶ月で終わる娘と、また二人でぶらりと花見に出掛けた。

まだ桜は満開ではなく、半分咲いたかな?くらいだったが、日差しの気持ち良い暖かい日で広い公園は花見客で賑わっていた。

「ござ」って今は言わないか、レジャーシートを広げて、ただ座っているだけでも気分が盛り上がる。

なんでだろう。

ベンチに座るより、花見感が出るのだ。

娘は持ってきた鉛筆でそこでお絵かきしたかったようだが、なんとノートを忘れてきて、仕方ないのでティッシュに文字を書いたり。

しばらくすると飽きてきたので、その辺の葉っぱをちぎって料理するという。

もちろん私も一緒に。

そこで、初めは娘のやりたいがままに見守っていたが、娘が葉をちぎり始めたので、匂いを嗅いで見るように伝えた。

すると、「わー!トマトの匂いだ!

す、鋭い!

私はただ草の香りを知ってほしくて言ったのだが、まさかトマトの香りと言うなんて。

私も嗅いでみたら、本当にトマトの香りだった!

それで、娘が茎みたいな太い部分をちぎって嗅ぐと、「こっちはキュウリの匂いだよ!」と。

本当にウリ系の香りがした。

その辺に転がった石を2つ持ってきて、一つをまな板の様に、一つを包丁代わりに、葉っぱをすりつぶしたり、トントン叩いたり。

私が小学生の頃やっていた野原での遊びを教えた。

3歳で迷子になった同じ大きな公園。また無事に花見の季節を迎えられたことは幸せだ。

娘ではないが、4歳の迷子の放送のお知らせがあったので、ああやっぱり花見の迷子はあるのだと思った。

その後、運動系の遊びをして、ちょっと疲れたので、娘に「一人で探検してきていいよ、ママはここにちょっと横になっているね」と伝えた。

迷子になったら、さっきみたいに放送してもらうから大丈夫だよ」と冗談で付け加えて言ったんだ。

そしたら、、娘、どこまでもどこまでも駆けて行った。

少し高い山みたいになっているところにいたので、良く見えた。

しかし。

娘はこちらを振り返りもせず、更にどんどん走って見えなくなりそうに。

方向転換して走ってみたりしているが、私のいる場所からはどんどん離れて行く。

娘がどんどん小さくなる。

ヤバい

そう思った。

去年のことを思って、まだギリギリ見失わない内にレジャーシートをグシャグシャに手に持ったまま、娘を走って追いかけた。

やっとの思いで娘に追い付き、名前を呼んだ時、娘は「ママ!」とも言わず、きょとんとしていた。

別に私のことを探していたわけでもなかったのか。

私は「ママ!!」みたいな感動の再開?みたいなのを考えていたのに。拍子抜けだ。

何であんなにどんどん離れて走って行ったのか聞いてみると、

「なんか元気が出てきて、走るのが楽しくなったの、だから、走っていたの」

「それで、ママのところに行こうと思ったら、山が2つあって、どっちの山かわからなくなっちゃったの」

、、なるほど。

とりあえず、4歳でも迷子になるし、娘が方向音痴なのはわかった

そして探していたにもかかわらず、再開できても喜びの表情が感じられなかったのは意外だったが。

何が起こってどうなったのか、自分でも疲れてわからなくなったのかもしれないな。

あと、その辺については何も言っていなかったが、私の迷子センターに放送してもらうから大丈夫という冗談は、娘には通じていなかったのかもしれない。

迷子になってみよう!と思ったかはわからないが。

ふー!危ない危ない。

まだまだ油断ならない歳なんだとわかった。

毎年何やってんだ、私達。