この間、何本か桜は咲いているけど、花見の人がいない、穴場のひっそりとした公園に行った。
賑やかで花見客がたくさんの場所もいいけど、こういうゆっくり見られる場所もいいなと思っていた。
すると、何か様子がおかしい。
数本の桜のうちの1本だけ桜が散りまくって地面をピンクに染めている。
その桜は結構な大木だったが、まだ満開までなっていない。
散り始める時ではなさそうなのに、まるで雪のようにハラハラと桜が落ちてくるのだ。
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しかも、よく見ると花びらじゃない。
5枚きちんとセットになった桜の花がハラハラと風に乗って、時にくるくると回転しながらたくさん落ちてくるのだ。
ますますよくわからない。
もしかしたら、この桜、病気か何かなのか?
なんでこの木だけこんなにたくさんの「花」がたくさん落ちてくるのか?
私が上を見上げてみると、その答えがわかった。
これを見て欲しい。
何やら尾の長い緑色系統の鳥が何羽もその桜の木の上にとまっていて、くちばしで桜の花を摘んで落としてきていたのだ。
落ちてきた桜をキャッチして触ってきみると、ちぎれた茎の部分がべとべとしていたので、もしかしたら甘い蜜を楽しんでいたのかもしれない。
その鳥たちが桜をわらわらと落とすので、娘は大喜び!
私が風にのって落ちてきた桜を手のひらでキャッチしてみせると、私もやる!と大騒ぎ!
上を見上げながら、それ!あっちだ!こっちだ!とくるくる走り回って、きゃはきゃはと楽しそうにしていた。
その楽しそうな姿を見かけて、公園に新たに遊びにきた9歳と5歳のきょうだいと仲良くなり、皆で桜キャッチゲームが始まった。
キャッチした桜を交換したり、私に持ってきてくれたり。
鳥たちは騒がしくなった桜の下にも負けずに桜を落とし続け、しばらくの間楽しむことができたのだった。
こんな風に「桜の花」が落ちてくることは滅多にないだろうけど、花びらが散る季節になったら、花びらキャッチゲームも娘とやってみたいなと思った。