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今日娘が珍しく幼稚園でのことを話してきた。

いつも楽しかったとか、忘れちゃったとか、あまり具体的には自分から話さないのに。

どうやら、幼少時から娘と一番仲が良く、年中時に同じクラスになった子(Aちゃん)との間に、

娘より気の強い子(Bちゃん)が関わるようになってきていて、

そのBちゃんは娘が「入れて」と言っても「ダメ」と言って仲間外れにするのだと言う。

娘が軽度アスペルガーだから何か嫌われることをしたとか、そういうこともあるのかもしれない。

娘からの話しか聞いていないし、何とも言えないが、私は名前を聞いて、あああの子か、と思った。

話を聞いていると娘が娘なりに頑張っているのが伝わってきた。

娘は「ダメ」と言われて仲間に入れてもらえなくて悲しいけれど、「私、絶対言い返さないんだ、言い返したら相手が嫌な気持ちになっちゃうし、もう年中なのに相手に迷惑かけちゃうから」と言っていた。涙も出そうになったけど、ぐっと我慢していたらしい。

「私がこんなに努力しているのに、なんでBちゃんは私の気持ちをわかってくれないんだろう」、と言って、わあああんと声をあげて泣いた。

イライラしたりしてダメ親過ぎて自己嫌悪の時も多々ある私だが、こういう時はできるだけじっくり話を聞くようにしている。

なるべく娘に共感してあげるようにしている。

というのも、年少の時にも心がけていたが、話を聞く内についイライラしてしまった時があって、それを夫に話したら、私が職場の愚痴を話す時は、聞いてもらうだけでいいと言っていなかったか、娘もそういう気持ちなのでは、と言う話になりハッとさせられたからだ。

娘だって聞いてもらうことで気持ちを発散したい時がある
。私と同じ、と思って。

それからは特に気をつけているつもり。

ただ、娘の話を否定せずにじっくり聞いた後は、母として何かアドバイスできることはするようにしている。

泣いている娘は9月に入ってそのような疎外感を徐々に感じ始めていたようだが、今日は特別そのような日だったらしい。

我慢してきたんだなあと思って、そんな娘がかわいかった。

私は幼稚園のクラスのお手伝いをなるべくできることは参加するようにしている。クラスの雰囲気や、同じ歳の子供はどんな感じなのかを掴むため。

なので、Bちゃんの雰囲気もわかる。

私の中では気の強い、ちょっとしたことで思い通りにならないと泣く(若干被害妄想的なところも)、いかにも女子的な雰囲気、知的にはまだ幼い、知らない大人にも気だるい雰囲気で良く話かける、預かり保育の子という印象。

だから、娘にダメとか言ってくるのも、申し訳ないけどすごくわかる感じ。ああ、そういうことする子なんだな、と。ただ、本気の意地悪というよりは「気分」なのかなと思う。まだ悪気なくそういう風なのかなと。

幼少から仲良しのAちゃんは、基本的にはおとなしく気が優しいタイプ。多分ちょっと強い者に巻かれるタイプかなと思う。自分の意思を人に押し付けないけど、悪いことにも主張できずに同調するタイプ。

娘は大好きなAちゃんが別の子から意地悪されていると、注意して守るタイプだが、Aちゃんは娘が何かされていても守ってはくれないし、その場では知らないふりをするタイプ。

争いを好まないので、それも一つの優しさなのだとも思うが、知的には幼いので何も感じていない可能性もありだと思っている。傍観者タイプは良くいると思うけど、そんな感じ。

Bちゃんが娘にダメ、入れない、と仲間外れにしていても悪気なく何も言わずに従っているようだ。

二人とも幼いので気が合うのかもしれない。

執着していたAちゃんだって娘のことが本当は嫌だったのかもしれないし。

私からしてみれば、Aちゃんに感謝することも過去たくさんあったが、まあ子供なんてそんなものだよな、という感じ。ずっと仲良しでいられることなんてあんまりないと思うし。その時の気分でコロコロ楽しい人と一緒に遊ぶんだろうし。

娘は悲しい気持ちだろうと思う。大好きだったAちゃんが離れていく。Bちゃんは自分が入ることを嫌がる、他にも話せる子はいるのに、娘にはAちゃんがいつも心にいたんだもの。

娘曰く、Bちゃんはたまには娘とも一緒に遊んでくれるらしい。

Bちゃんは娘とAちゃんともう一人の仲良しのお友達の3人に向かって、「意地悪!」といきなり言ったこともあると言っていた。

多分、仲間に入りたいのに入れないので、「一緒に遊ぼう?」じゃなくて、「意地悪!」ってちょっとひねくれた表現になっちゃうのかな?とも感じた。

娘とAちゃんや仲良しの子の仲が羨ましかったのかもしれない。

まあ、女の子っていうのは何かと面倒くさいものだ。

娘の話をじっくり聞いて、泣いた娘をヨシヨシと抱き締めた。

娘が自分なりのポリシーを持って成長していることが誇らしかった。

お友達はAちゃんだけじゃないんだよ、他にもお友達はたくさんいるよ。
人の気持ちは繋ぎ止められないから、Aちゃんは今Bちゃんと遊びたいんだ、じゃあ今は違う子と遊ぼうって切り替えができるといいねって伝えた。

娘は嫌だったことを話してひとしきり泣いたら、少し元気が出たようだった。二人でドーナツを買いに行った。

娘はニコニコで元気に歩いていた。

解決なんてしなくてもいい、結果なんて出さなくていい、人との繋がりの中にはそんなことがいっぱいだ。

これからもこんなことはたくさんあるんだろうと思う。

児童精神科の先生が言っていたように、娘に悩みができた時、それを話せる親子仲でありたいと思う。

と思ってみても、毎日毎日穏やかにはいられなかったりして、娘の寝顔にごめんねと思ったりする私だ。

頑張れ娘!すごく怒っちゃう時があっても母はずっとあなたの味方だからね!