写真を撮るということがわかっているのに、目線を横にずらしてしまう娘。
もう4歳だけど、やっぱり何回普通に「見て!レンズの丸見て!」と言っても、全く思い通りにならない。
発達障害か何か疑いつつ、受け入れていなかった時は、私も悔しくて歯がゆくて、本当にイライラしたな。
かわいいから写真を撮りたい、なのに、顔だけ動きは止まっても、目がどっか逃げたまま。ものすごく横を見ている。
こんな顔、普段の娘のナチュラルな顔じゃない!普段私に向けている顔じゃない!かわいいから撮りたいのに、全くかわいくない表情!
あんまり言っても、娘が構えてしまい、本格的にかわいくない写真になりそうなので、横目にそれた娘の写真を何枚か撮って、諦めることも多々経験してきた。
ある時、ああ、もうだめだ。娘はやっぱりまだ診断とかしていないけどやっぱり発達障害なんだ、だからカメラ目線をしたくてもできないんだ!と私の心が受け入れてきた時、出てきたアイデアがあった。
娘のカメラ目線に近い自然な笑顔の写真が欲しい!そのためにちょっと嘘というか、私なりのユーモアというか、工夫。
私は大概カメラと言っても、スマホなんだけど、まあ、スマホでもカメラでもいけると思う。
もしかしたら、使えるのは幼児の今だけかも知れない工夫です。
写真を撮る時に、「こっち向いて、」と言っても絶対見てくれないので、カメラを構えたら、いきなりこう言うのです。
「あ!ママの鼻に虹が出てる!」とか、
「見て!ママの眉毛赤くなっちゃってる!」とか、
「ママの目にドキンちゃんいるかも!」などと言ってみます。
それでリアクションのない子はごめんなさい、この工夫使えません。
娘の場合、こんな子供だましで申し訳ないが、私の苦し紛れの発言に完全に食い付いてきて、
「虹出てないし!」とか、「赤くなってない!」とか、「ドキンちゃんいないし!」と、私を見て笑いながらツッコミを入れてきます。
その時がシャッターチャンスです。
少しレンズから外れているかも知れませんが、構えている顔付近を見てきますので、カメラ目線に近い上に、極自然な笑顔が撮れます!
なんか娘が笑って、思わず言い返したくなるようなことを言ってみるのが私のコツです。
かわいい嘘です。あんまり子供騙しは好きでないけど、これは許されるユーモアかなと自分にオッケーしています。
何より、この工夫をし出してから、娘のかわいい表情の写真が増えました。それが私には嬉しいです。
このかわいい小さな体格の頃に横目のブスっとした写真ばかりじゃ、ちょっと切ないですもの。いつもはこんな顔じゃないんだもの。
娘も、またママはバカなこと言ってる!って、笑ってくれて、それが写真を撮るためってわかっているけど、何回この工夫を使っても飽きもせず笑ってくれています。
写真を撮った後、ほらこんなにかわいく撮れたよ!と見せると、娘もでへへとなっています。
なんでレンズ見てくれないの!そらさないで、ちゃんとこっち見てよ!って何回も同じこと言っていたのが、今ではなんて娘に声かけてこっち見てもらうか、それだけ考えれば済む感じです。
かわいいから撮りたい、だけど見てくれなくてムカつく!っていうストレスがなくなりました。
娘が思わず笑ってツッコミたくなることを考える、普通にカメラ目線ができる子供だったら全くする必要のないことですが、今や娘を笑わせるのが楽しいです。
私には「ハイ、チーズ!」の代わりです。
カメラ目線ができなくて、自然な笑顔で撮れなくて、って悩んでおられる方、お子さんの性格もそれぞれ、お母さんのキャラクターもそれぞれなので、使えるかわかりません。が、試しにやってみたら、うまく行くこともあるかもしれません。
声かけ、次は何にしようかな。
「ママの眉毛、伸びてきてる!」「ママの睫毛に蝶々がとまってる!」「ママの目、緑になってる!」
本当にしょうもないなあ…。